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昨日、今日と日本列島を西から東へと風雪を伴い 蹂躙した春の嵐は、なんとあの樹齢1000年という 鶴岡八幡宮の大銀杏を倒木せしめた。 時を越えて生き続け日本の歴史を見続けてきた 巨木が力尽きたかのように特別に猛威を振るう台風でもない春の風雪に・・ 嗚呼なんということであらう!今朝あっけなくも根元から倒れて果ててしまったのだ。 承久元年(1219)1月27日の夜、二代将軍頼家の次男 が右大臣拝賀の式を終え、雪の積もる石段を降り始めた 三代将軍実朝を暗殺すべく、斬りつける時まで隠れていたのが この大銀杏といわれている。 物言わぬ樹木であるがこれだけの木となると 精霊が魂を宿し霊験あらたかなる力を帯びているように感じる。 なんだか日本史の生き証人を失ったようで残念でならない。 芳賀矢一作詞の唱歌、鎌倉に詠われているこの史実の段を 復唱し大銀杏への鎮魂とする。 ・・・由比の浜辺を右に見て雪の下村過ぎ行けば八幡宮の御社 上がるや石のきざはしの左に高き大銀杏、問わばや遠き世々の跡 若宮堂の舞の袖、しずのおだまきくりかえし返せし人を偲びつつ 鎌倉宮に詣でては尽きせぬ親王の御恨みに悲憤の涙わきぬべし 歴史は長き七百年、興亡すべて夢に似て英雄墓は苔蒸しぬ・・・ ![]() |
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